7月31日 7ヶ国目セルビア(1):ベオグラード「旧ユーゴスラビアの首都」

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Kez Mihailova 通り。ベオグラードにはお洒落な街がある。

まえがき

セルビアのベオグラードは旧ユーゴスラビア連邦の首都。ユーゴスラビアは私が行ったボスニア・ヘルツェゴビナや、クロアチア、そしてマケドニア、モンテネグロ、スロベニア、セルビアの6つの共和国を統括していた社会主義国家だ。

多民族多宗教国家として繁栄し、カリスマ大統領チトーが国家を安定させていた。だが、彼が亡くなると各共和国による独立運動が活発化し、1991年からユーゴスラビア紛争が勃発。ユーゴスラビアは6つの共和国に解体され、2008年にはセルビアの自治州であったコソボも独立を宣言した。

以上のような歴史から、民族主義の強い国ではないかという印象があったが、ベオグラードに行ってみても別に外国人に対して排他的な態度は見受けられなかった。ホテルの人も、市街にあるカフェ等でも、皆フレンドリーに接してくれる。これは私のような観光客に慣れたベオグラードだからだろうか。

ベオグラードは1999年、NATO(北大西洋条約機構)によって空爆を受けている。精密な爆撃によって、国防省や軍参謀本部ビルにトマホークが撃ち込まれたそうだ。その破壊されたビルは今でも残っている。ボスニア・ヘルツェゴビナのように、たくさんの損壊した建物があるわけではないが、こうした紛争の跡地を見ると、とても心苦しくなる。

「朝早くに到着」
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ベオグラードには予定より早く着いたようだ。窓口では12時間かかるといっていたが、朝5時ごろ到着した。

バスに乗っているとき、ターミナルの近くに事前にネットで調べておいたホステルが見えたのでラッキーだ。

バスを降りて、私はさっそくホステルに向かった。ホステルは24時間レセプションが開いているところで、朝5時半だというのにも関わらず受付することができた。ただ、部屋に入ることができるのは9時以降だというので、私は外をフラフラ歩くことにした。

まだ朝早いので、街の店はほとんど閉まっており、閑散としている。バスターミナルの周りにある店は朝早くからやっているところが多かったので、行ってみた。

朝食を買おうと思ったが、まだこの国の通貨を持っていなかった。国際キャッシュカードでATMへ行くが、この国の通貨がいったいどのくらいの価値があるかどうかが全くわからない。いつもは両替所を探してレートを知るのだが、まだ朝早いのでやっていなかった。

バスターミナルにいた人に聞くと、別のバスターミナルにある両替所ならば朝早くからやっているという。ベオグラードのバスターミナルは広いのだ。バス乗り場が何十本もある。私は別のバスターミナルに向かった。

そこのバスターミナルにある両替所は確かにやっていた。だが、ユーロの換算レートなく、日本円を聞くと、
「うちでは取り扱ってないよ。」
という。やはり円は世界じゃあまりメジャーな通貨ではないのだろうか。
ユーロから考え、セルビアの通貨ディナールを計算した。だいたい100円=65ディナールくらいだろうか。そうとわかって私はATMに行き、ディナールを引き出した。

朝食はピザ味のパン(100ディナール)と、ヨーグルト(30ディナール)、そしてチョコパン(40ディナール)を食べた。計170ディナール(約290円)。ちょっと食べ過ぎたようだ。

その後、私はフラフラ街を歩いたあと、ホステルに戻った。ホテルの料金は税込12ユーロ(1560円)。ネットで調べた時は10ユーロだったが、税金がかかるのだという。少し高い。ホテルはとても広々とした造りとなっていたので、比較的快適だった。

昨日モスタルで洗濯してまだ乾き切っていなかった衣類を再び洗剤で洗い、部屋に付いていたベランダに干した。洗剤がもう切れていたため、ベオグラードで新しい洗剤を購入。一箱500g入りで80ディナール(約130円)くらいで買えた。もう少し小分けのものが欲しかったが、あいにく大きいものしか売っていない。とってももったいないが、大きい箱から3分の1程を小さなペットボトルに移して、残りはゴミ箱に入れた。

「ベオグラード要塞」
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私はホテルを出て、ベオグラード市内の散策に出た。まだそこまでベオグラードの知識がなかったので、私はインフォメーションで市内の情報を集めることにした。

インフォメーションに行くと、地図をくれた。ただ、地図にはツアー関連のことがたくさん書かれていただけなので、地図としてしか役に立たず、あまり見どころが書かれているわけではなかった。とりあえず、地図には私の近くに「ベオグラード要塞」があると書かれていたので、早速行ってみることにした。

駅からサバ川沿いを歩いていると、右手に大きな城の跡があった。それがベオグラード要塞であろう。丘の上に建っていたので、上に上がったら眺めが良さそうだ。そう思い、さっそくベオグラード要塞に登ることにした。

ベオグラード要塞に登った後、そこから見えた風景は絶景であった。ドナウ川とサバ川の合流地点があり、川の周りは森が広がっている。この辺りの森は保護されているのだろうか。合流地点の真ん中には島があり、ただ木が生い茂っているだけだった。誰も人はいないようである。

要塞の中は公園になっていた。高い柱があり、その上に大きな銅像が立っていた。何のモニュメントだろうか。要塞内にはたくさんの大砲や、戦車などの兵器がいたるところに飾られている。兵器がたくさん並ぶその数の多さと異様さには少し寒気を感じた。

近くには「軍事博物館」がある。この国は軍事博物館やたくさんの兵器を飾ってまで軍事的なものを誇示したいのだろうか。だが、私は興味があったので行ってみることにした。

タケノコ

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