11月15日 ヨルダン(5) 首都アンマン:「アンマン・ダウン・タウン」

スーク(市場)でお菓子を売るおじさん

2日間以上病気に苦しみ、まともに動くことも食べることもできなかったが、今日になっただいぶ回復。ただ、まだ頭のふらつきと胃の痛みは治っていない。何かをたくさん食べると胃が痛くなるのだ。胃に穴でも開いているのだろうか。

今回歩き回ったのは、多くの地元の人々で賑わうアンマンのダウン・タウン。ここには様々な種類の市場があり、見ていて飽きない。特に古着市場。自分に合うサイズがなかなかなくて残念なのだが、パタゴニアのフリースが1ディナール(約120円)で売られていたり、ナイキやアディダス、ノースフェイスのアウターが10ディナール(約1200円)で売られていたりする。こうした掘り出し物を探すのが面白い。

もちろん市場だけでなく、アンマン城やローマ劇場などの遺跡もある。

今まで部屋に籠っていた分、今日は思いっきり外に出て楽しむことにした。


「JICA(国際協力機構)の現場」
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父の友人であり、アンマンにいる間お世話になっている福田さんはJICAで働き、ここヨルダン首都アンマンに日本庭園を造っている方。福田さんに職場に来てみないかと招待されたのでお邪魔させてもらうことにした。

職場の方々に自分を紹介してもらうと、皆嫌な顔をすることなく笑顔であいさつしてくれた。この職場は女性が多い。福田さんいわく、やはりヨルダンも男性社会なのだが、男女平等を目指すため、公の職場では女性を積極活用しているのだという。所長は女性だ。ビジネスの世界はやはり世界でも男性の待遇が良いところが多いのだろうか。だがヨルダンではこうして男女平等を目指し、実際に実現させている。まだ十分ではないのだろうが、世界は徐々により良い社会に向けて進化している。この進化を、これからも止めることなく続けて行くことが重要だろう。JICAとはあまり関係がないが、そう思った。

「ダウンタウンへ」
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アンマン・ダウン・タウン

JICAの事務所を出て福田さんに別れを告げた後、JICA事務所の公園を散歩し、その丘にある真新しいモスクを見学。残念ながら入ることはできない。イスラム教は規律が厳しい。

そこからダウンタウンへ向かうバスが出ていいるのでそのままダウンタウンへ。

まず向かったのがローマ劇場。ここのローマ劇場は中東最大級のものだという。確かに今まで見てきたローマ劇場より大きい。上に登った時に周りが良く見渡せた。ただ、まだ病気が完全に治っておらず、頭がくらくらし胃が痛む。急な階段を上って痛みが増した。ちょっと登ったくらいでこのありさまとは、軟な体になったものである。


アンマン城

次に丘の上に聳えるアンマン城へ。チケット売り場にはだれもおらず、門にも警備が誰もいないので、入場料金がかかるはずが運よく無料で入ることができた。なぜ誰もいないのだろうか。アンマン城は高台にあるため、アンマン市内全体が見渡せる。この地域には同じような形をした建物が多いため、見ていて面白かった。市内を見下ろすようにそびえ立つ巨大なヨルダン国旗も良く見える。この国旗、過去にギネスへ申請した程大きなもの。残念ながら風が吹いていないのでその巨大さを感じることができなかった。

「古着市場」
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冒頭で紹介した通り、ここアンマンにはたくさんの種類のスーク(市場)がある。この地域が予想以上に寒く、暖かい服が欲しかったので古着スークを目指した。

古着スークにはどこからこんなに古着を持ってきたのだろうと思うくらいの量がある。しかもフリースやパーカー類はだいたい1ディナール(約120円)で購入できるのだ。それがどんなブランドであってもである。店員に聞くと、おもにスペインやイギリスから納入しているのだそうだ。どこかで、貧困国や難民キャンプなどのために送られた物資を横領して売っているようなことを聞いたことがあるが、もしかしてこの古着がそれなのか。でなければこんなに安くスペインやイギリスから納入できるのか。その真意は定かでない。

残念ながらサイズが大きいか汚れているものが多く、お目当てのものを探すことはできなかった。

「アラビアレストランへ」
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鳩の丸焼き

ダウンタウンから福田さんの家へ帰ると、福田さんと福田さんの知り合いで同じくJICAに所属する方がいた。自分の様態が回復したので一緒にアラビア料理を食べに行こうと誘って下さった。

早速近くのアラビアレストランへ。まだ様態が完全に回復したわけではないのでお酒は控えておいた。頼んだのは「鳩の丸焼き」。あの鳩である。食べられるようだ。

食べてみると、普通の鶏肉と同じような味がする。鳩の方が脂がのっているような感じがした。人間、食べようと思えばだいたいのものは食べられるものである。

たっぷりアラビア料理を食べ、とても満足。しかも福田さん達に御馳走になった。何から何までお世話していただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいである。

様態が回復したので早速次の場所へ向かうことに。これ以上福田さんにお世話になるわけにもいかないし、同じ場所に長居するのがあまり好きではないからだ。

次の目的地はイスラエルの首都エルサレム。中東旅行のハイライトである。明日が楽しみだ。

タケノコ

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