ＵＡＥの隣国オマーンの首都マスカット。変った名前の国と都市である。ちなみにこのマスカットという名前は果物の名前からきたのではなく、「谷間の間」という意味。

オマーンも産油国の一つ。ドバイ程ではないが、街の多くの場所でインフラ整備が進められている。出稼ぎ労働者もやはり多く、インド人やパキスタン人など様々。インドに行かずともインドカレーが十分過ぎる程楽しめる。多くの国民がオマーン特有の帽子と、アラビア諸国特有の繋ぎを着ているので独特の雰囲気が漂う。人々は優しく、カフェの前を通りすぎると、

「座って一緒にお茶でも飲もう。」

と誘ってきたり人懐っこい。

首都マスカットは一国の首都というよりは一つの地方都市という感じである。マスカットの見どころはマトラ地区、オールドマスカット地区、ルイ地区の３つ。

マトラ地区は港町。夜は海の水面に建物の光が反射してとても美しい夜景となる。大きなスーク（市場）もあるので、地元の人々や観光客でにぎわっていた。

ルイ地区は夜中まで賑わう街。大きなファッション街が広がるが、決して日本にあるようなものではない。イスラム教国なので酒場があるわけでもなく、人々はカフェなどに入ってお茶とシーシャ（水タバコ）を楽しんでいる。

今日は自分の誕生日。クリスマスやお正月はみんな共通の日だけど、誕生日は自分だけの特別な日。残念ながら一人だけど、特別な日にしたい。マスカット市内を散策して良さそうなレストランを探し、いつも以上に豪華（といっても1000円に満たない金額）な食事を楽しんだ。