12月5日 チュニジア(2) 首都チュニス:『アラブとヨーロッパが交わる街』

フランス通

シディ・ブ・サイド

このチュニスという街は自分の想像していた街と大きく違った。

アラビア諸国なので中東のようなスークがたくさん立ち並び、女性は髪の毛を布で隠している人ばかりなのだと思っていたがそんなことはない。

確かに大きなスークもあり、髪の毛を隠している女性もいるのだが、以前フランスの植民地だった影響であろうたくさんのヨーロッパ建築が街の大通り沿いに立ち並んでいるし、髪の毛を隠していない女性の数も他国に比べて比較的多い。

「言語」
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アラビア語とフランス語が通じるというのもヨーロッパのような雰囲気を漂わせる。チュニジアでは学校教育で、第二外国語としてフランス語を習う。英語は選択科目。だから英語を話せる人はあまりいない。フランス語をわずかしか話せない自分にとっては一苦労である。

「食べ物」
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大好きなクスクス

チュニジアというか、北アフリカにおいて代表的な料理といえば「クスクス」である。

自分が高校生の時に豪州へ留学していた時、ホストマザーが良くクスクスを作ってくれた。そのクスクスがとてもおいしく、今でもよく覚えている。そのクスクスを是非本場で味わってみたかった。

本場のクスクスは量が多いが、おいしい。チキン、ビーフ、ラム、時にはラクダなど様々な種類の肉が使われる。一番自分が好きなのはラム肉を使ったものだ。
ただ気になるのが、クスクスの上にかかるソースの量が少ないので最後までクスクスの美味しさを楽しめないこと。そして何故だかわからないが、肉は切られないでそのまま一つの塊が入っているのでそれをナイフで切らなければならないという手間があるということ。

やっぱり自分の中ではホストファミリーが作ってくれたクスクスが一番おいしい。恋しきオーストラリアのクスクスである。

「チュニジア人」
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チュニジア人にはオマーンにいた時に良くしてもらったことがあったが、オマーンにいたチュニジア人に限らずチュニジアにはいい人ばかり。とても親切で人懐っこい人ばかりである

街にいれば多くの人が
「ボンジュール。」
と声をかけてくるし、時には
「こんにちは。」
とか、
「ニーハオ。」
と言ってくる。とてもフレンドリーだ。アラビア圏だからといって、エジプトやトルコのように商人がとてもがめつい訳でもない。そんなチュニジア人が自分は好きだ。

「アラブのエーゲ海」
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シディ・ブ・サイド

市内にはグランモスクや旧市街のメディーナ、博物館や中央市場など見どころはあるのだが、郊外にはまさにアラブとヨーロッパの雰囲気が融合したような場所がある。「シディ・ブ・サイド」と言われる場所がそれだ。

まるでギリシャ・エーゲ海にある島々のように白い外壁と真っ青な窓と扉で統一された建物が立ち並んでいるのだ。そしてその扉には月などの模様が描かれ、建物内部には細かい模様が組み合わされたタイルが壁一面に貼られていたりしているので、ここがエーゲ海ではなくアラビア諸国の一国チュニジアなのだろいうことを思い知らされるのだ。


シディ・ブ・サイド

まさにここはヨーロッパとアラブの文化が交わる場所だった。


ここチュニジア。気の向くままに来た国だが、思った以上に楽しめそうである。

タケノコ

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