9月5日 ベルギー(1) 首都ブリュッセル:「チョコレートとビールの国」

先日のオランダに続いて今回も食べ物で題名をつけた。自分が食いしん坊だからということももちろんあるが、それだけこれらの食べ物がおいしいのだ!

今回はベルギーに行ったのだが、ベルギーと言ってまず思い浮かぶのはチョコレート。チョコレートは本当においしい!街を出歩くと量り売りで売られているチョコレート屋が何件もあるのだが、そこでチョコレートを数個選ぶだけにして安く買い、食べるチョコレートははずれがなくて、それもおいしいのだ!上品な甘さとその濃厚さがたまらない。

ちなみに、日本でも有名なゴディバはこの国が本拠地。本場で売られているゴディバチョコレートも当然おいしかった。


チョコレートに匹敵するほどベルギーで有名なのがビール。ベルギービールは

今回運が良いことにそのベルギービールを堪能する絶好の機会であるビールフェスタがここブリュッセルで開催されていた。これは早速試してみるしかない。

自分にとってみれば食の国ベルギー。一体どんなところなのか、自分の目で確かめに行ってみた。


「電車でベルギーへ」
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ベルギーの首都ブリュッセルにはIC(インターシティ:特急)電車で向かう。当初、世界最速のフランスの超高速鉄道TGVをベースに作られた「タリス」という電車に乗ろうと思っていたが、あいにく自分の持っている鉄道パス「Interrail Global Pass」では追加料金を払わなければ乗ることができない。ブリュッセルまではICで3時間ほどで行けるというのでICで行くことにした。

アムステルダムの駅でシャワーを5ユーロ(650円)で浴びた後、出発。路線の都合上、この日はブリュッセルまでの直通電車はないようで、代わりに途中でバスに乗り換えなければならないのが面倒だった。

ブリュッセルの駅は北、中央、南と3つの駅がある。最初電車の終点が南駅だったので南駅で電車を降りた。今日は洗濯物もたまってきたので、宿に泊まろうと思っていた。以降と思っていた宿は北駅だったので、再び電車に乗って北駅へ向かう。

「宿探し」
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北駅について宿探し。ネットで見つけておいた宿を探した。駅から30分ほど歩いた場所にあった。宿の名前はSleep Well。料金は20ユーロ(約2700円)と、西欧でギリギリ安宿に属する値段。インターネットも無料で使えるところを探していたのだが、この宿はそのインターネットが無料ではなかった。宿にはレストランも併設sれ、キッチンが付いている様子はない。

レセプションに声をかけて色々聞きたかったが、残念ながらレセプションはその場にいなかった。あまり良さそうな宿ではないので、レセプションの帰りを待つことなく、その場を後にした。

「ブリュッセルの日曜日」
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宿「Sleep Well」の近くにはショッピングモールが広がり、自分の好きなH&Mなど多くのブティックが立ち並んでいるのだが、そのお店はほとんど開いていない。開いているのはマクドナルドなどのファーストフード店のみである。

今日が日曜日だからだとはいえ、この店開いてない様には仰天する。ベルギーに限らず、欧州は全体的に日曜日はほとんどの店が閉まる。その不便さから、自分にとっては「悪魔の日曜日」だ。ここブリュッセルではまさにこの言葉が当てはまる。

Sleep Wellを諦め、次に向かったのはユースホステル。ユースホステルのインターネット環境はあまりよくないところが多いが、キッチンなどの設備は完備されているところが多い。料金は地域最低価格とまではいかないが、低く設定されているので、ブリュッセルのユースホステルの一つを目指すことにした。

「コインランドリー」
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ユースホステルに向かうにつれ、市内の中心へと向かっていった。さすがに市内の中心は日曜日でも多くの店が開いている。

街を歩いていてスーパーマーケットがあったので、そこで2ユーロのサンドイッチを購入して昼食にした。西欧では、日本よりサンドイッチの価格帯は高い。

さらに進んでユースホステルのある郊外へと進む。すると、この近くに住んでいるであろう住民が多く使っていたコインランドリーがあった。

自分は洗濯がしたいために宿へと向かっていた。だが、このコインランドリーで洗濯をしてしまえば全てが済む。そう思って今日も宿に泊まらず、コインランドリーで洗濯をすることにした。

コインランドリーには3人ほどが洗濯が終わるのを待っている。黒人が二人とアジア人が一人。コインランドリーの使い方がよくわからなかったので聞いたところ、丁寧に教えてくれた。洗濯は一回3.6ユーロ(約470円)。乾燥機は50セント(約70円)。宿代より断然安いのは明らかである。機械に10ユーロ紙幣を入れたところ、洗濯機1回使用できるコインが2枚も出てきた。2枚もいらないので、ここに通っているだろう人に1枚買ってくれないかと頼むと快く引き受けてくれる。

ブリュッセルの人々は旅人に親切だ。

「グラン・パレス」
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洗濯は1時間ほどで終わった。きたないものがきれいになる時はとても気持ちが良い。乾燥機で仕上がったばかりの衣類をかばんに詰め、かばんを預けるためのロッカーを探しに中央駅へと向かった。

中央駅に近づくにつれ、中心街の中に入っていく。駅へと向かう途中、世界で最も美しいといわれる広場、「グランパレス」に出た。広場は白い大理石ででき、細かい彫刻が施されている大きな建物で囲まれている。白い建物には多くの部分に金色の装飾がされ、その豪華さが際立つ。確かに、ここが世界一美しい広場と言われるだけのことはある。だが、自分はヴァチカンのサンピエトロ広場の方が好きだ。

広場にはあふれかえるほどのたくさん人で賑わっていた。なぜこんなに賑わっているのかというと、今日この場所でビールフェスタが開催されていたからである。何十店舗も店を出し、それぞれ数種類のビールを出している。そのビールを求めて会場はその場じゃ収まりきらないほど多くの人が集まっている。中央駅に荷物を預けて早くこのビールを堪能しよう。そう重い、足を早めた。

「ベルギー・チョコレート」
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中央駅のロッカーに荷物を預ける。値段は24時間3ユーロ(約400円)。妥当な値段だ。アムステルダムの4.7ユーロより断然安い価格である。

荷物を預けた後、ベルギーの中心街に足を運ぶ。中心街は、ビールフェスタが行われているグランパレス以外にも多くの観光客がいて街はとても賑わっていた。観光客がいる場所は日曜日も関係ないようである。

グランパレスに行く少し手前にチョコレートがたくさん積まれている店があった。ベルギーに来たのならば早速チョコレートを食べるしかない。そう思い、店の中に入った。

チョコレートは量り売りで売られている。たくさ積まれているおいしそうなチョコレートは一個から購入できるのでありがたい。自分はトリフとホワイトチョコの2つを頼んだ。料金は80セント(約100円)程。単価にしていみれば高いかもしれないが、小さい数から売ってくれるこのような店は自分にとってとてもありがたい。

チョコレートは程よい甘さと濃い味わいでとてもおいしかった。100円の贅沢である。こんなにおいしいとは思わなかった。


「ベルギーのワッフル」
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ベルギーはチョコレートだけではなく、ワッフルもおいしい。ワッフルの上にアイスクリームとベルギーチョコレートをトッピングしたワッフルがどうしても食べたかったので、手ごろな値段で食べられる場所を探す。

3ユーロのものが多かったが、探してみると2ユーロで出しているところがったのでそこで購入した。探してみればあるものである。

あつあつのワッフルに冷たいアイスクリームが乗り、その上にかかったベルギーチョコ。外はカリカリで、その食感がたまらない。やはり本場ベルギーのワッフルはおいしかった!

「小便小僧」
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ここブリュッセルには、世界三大がっかりのひとつに数えられている「小便小僧」の像がある。いなみに世界三大がっかりはデンマーク・コペンハーゲンの「マーメイド」、シンガポールの「マーライオン」とこの「小便小僧」である。さて、どれくらいがっかりする代物なのだろうか。

グランパレスから歩いて5分ほどしたところにその小便小僧はある。とってもがっかりするものだと思っていたが、そんなことはなかった。

「きゃー、かわいい!」
周りにいた日本人が叫んでいる。
ただの小便小僧が小便をしているだけの像だと思っていたが、小便小僧の周りにたくさんの花か飾られ、かわいらしい衣装を身に着けているのだ。このように小便小僧は結構な頻度で着せ替えを行っているようだ。

「世界三大がっかり」と揶揄されているが、そのがっかり度を下げるために努力しているようだ。そのがんばる「小便小僧」を考えると、この小便小僧を世界三大がっかりにいれるのは可愛そうな気がする。

「ビールフェスタ」
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ビールフェスタはとても楽しむことができた。売り場でフェスタ特製の王冠を買い、その王冠とビールを交換する。王冠1つにつき1ユーロ。一度に最低5個買わなければいけない。自分はグラスの形が変わったビールと、フルーツの入ったビールを楽しむために王冠を6つ(6ユーロ:780円)分購入した。

そして広場の真ん中にある会場に入り、気になっていた形の変わっているグラスに入ったビールを頼んだ。ベルギーのビールは銘柄ごとにグラスの形が違うようだ。そのグラスを持った人は結構いたので、不人気ではな様子。早速飲んでみると、これがまたうまい!こんなにうまいビールがあったのかと思ってしまうほどだ。正直ビールのお味がそんなにわからない自分でも、このビールは今まで自分が飲んできたビールと全く違うビールだとわかる。こんなビールを飲めるとは…ベルギーに来てよかった!

もう一杯飲んだのはチェリーが入っているビール。ビールなのに色が赤い。こんなフルーツビールを飲んだのは、自分は今日が初めてだ。飲んでみると、ビールというより炭酸の強いカクテルといったところ。飲みやすく、おいしくいただけた。

もっと飲みたいところだが、ここは財布の関係上無理な話。だが、十分に楽しむことはできた。

「EUの首都」
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ブリュッセルにはEU議会やEU本部など、EUの中枢となる建物が多く存在する。そう、ここブリュッセルはは言ってみればEUの首都なのだ。

どんなところなのだろうか。実際に見に行ってきた。

特に目についたのがEU委員会の大きくて近代的なビル。ビルの前に数十本のEU旗である。なぜ加盟国の旗を立てずに同じEU旗を並べるのかは不明なのだが、ここで国際政治経済に大きな影響を与える議論がなされていると思うと鳥肌が立った。

他にもEU議会やEU理事会の建物が並ぶ。すべて見た目は新しく、EUが最近できた新しい組織であることを思い起こさせる。そして全ての建物が立派に作られていることは、EU経済の強大な力を思い起こさせる。

「夕食」
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今夜の夕食はマックのチーズバーガー2つ。合わせて2ユーロ(約270円)。昼間にビール飲んだりワッフル食べたりして贅沢したからである。

ベルギーのマックは無線ランが無料で提供されているので嬉しかった。


ベルギーは他の西欧諸国と同じように多少物価がたかいもの、格好品となる食べ物はどれもおいしかった。また是非訪れてみたい。

タケノコ

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