8月10日 11カ国目ブルガリア:首都ソフィア 「ヨーグルトの国?」

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たくさんの種類のヨーグルトが並ぶ

日本人にとって、ブルガリアといえばヨーグルトの国。ヨーグルトの起源はブルガリアではなくトルコだが、ブルガリアは紛れもなくヨーグルト大国であるように思う。ヨーグルトは安くておいし、ヨーグルトを使った料理は多い。隣国マケドニアのヨーグルトは塩気が強く、あまりおいしくなかったが、ブルガリアのヨーグルトは期待をはずさない。ヨーグルトは健康に良いので、ブルガリアのある地域では100歳を超える人々がたくさんいるのだとか。ヨーグルトパワーはすごい。

100円ワイン
ブルガリアはヨーグルトだけでなく、ワインなども有名だという。私も1.5レヴァ(約100円)の激安ワインを飲んでみたが、おいしく飲めた。正直私のワインに関する味覚は自信がない。だが、宿にいた、英国人で現在フランスに住み、よくワインを飲む女性教師も、
「激安の割においしいわ。」
と言っていたので、他の人にもおいしいものなのだろう。

近年ブルガリアのスポーツ界では、琴欧州の影響を受けてだろうか、なんと「相撲」が目覚ましい発展を遂げているという。男子、女子、少年、少女の各大会出場者の人数は合計500人を超えているそうだ。

知らないようで、意外と日本に身近な国ブルガリア。今日はそんな国の首都ソフィアに行ってみた。














「日本人宿はどこ?」
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日本人宿Sisters Hostl。呼び鈴を何度も押しても誰も出てこない…潰れたのか…

夜行バスでブルガリアの首都ソフィアに着いたのは6時頃だっただろうか。朝早くに街を歩いても閑散としているだけなので、私はバスターミナルの中を回っていた。

ソフィアには日本人宿があると聞いていた。日本人とは日本人が経営している宿のこと。久し振りに日本語をたっぷり話してくつろぎたいと思ったので、楽しみにしていた。前日に予約のメールを入れておいたが返事が返ってこない。ホームページのアドレスにアクセスしてもページは開かない。おかしいなと思ったが、直接いけばなんとかなるだろうと思って、日本人宿に向かった。

日本人宿は2つあり、ひとつは「Back Packers Inn」、もうひとつは「Sisters Hostel」で、両者は姉妹関係にあるようだ。後者はなんと6ユーロ(780円)で泊まれるという。これは行くしかない!

まず向かったのはBack Pakkers Inn。ネットに載っていた行き方通り足を運ぶとすぐに着いた。だが、看板が出ていない。おかしいなと思って宿があるビルの2階玄関に行き、チャイムを何度も鳴らしたが誰も出てこない。このさびれた感じからして、もう潰れてしまったのだろうか。

姉妹店のSisters Hostelにも向かってみる。こちらでも、何度もチャイムを鳴らしたが誰も出てこない。

ソフィアの日本人宿は潰れてしまったのか、一時的に閉店しているのか定かではないが、現在利用不可能となっていた。初めての日本人宿になるはずだったのだが、残念だ。

変わりに泊まったのが「Sofia Geust House」。こちらは一泊10ユーロ(1300円)だった。宿の中は奇麗で、いる人もみんな親切でフレンドリー。朝食も付いているのも嬉しかった。

「ソフィア市内散策」
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アレクサンドル・ネフスキー大聖堂
バルカン半島最大の正教会の聖堂であり、世界でも第2の規模を誇る

宿を決めると早速ソフィア市内の散策に出た。ソフィアは、ヨーロッパにいると実感させられるようなたくさんのカラフルで洋風の建物が建ち並ぶ。旧ユーゴスラビアの国々にはあまりこのような建物がなく、共産党時代のせいか、規模が大きい同じような建物がたくさん並んでいるのみであったが、ここソフィアはそんなことなかった。

お昼ごはんにブドウとモモを購入。2つで1レヴァ(約60円)もしなかった。EUにも最近加盟したブルガリア。バルカン諸国の中では発展した国だと思っていたので、物価は少々高くなるのかと思っていたが、全くそんなことなかった。むしろ安いくらいである。

私がまず訪れたのが、「国立文化宮殿」。文化や会議のために作られたものだという。周りには大きな公園になっていた。建物は大きく、広々としたところに建っているのでその迫力が増す。中に入ろうとしたが、ドアは閉まっていた。

次に向かったのが、サッカースタジアム。外観がヨーロッパ風の建築だったので日本のスタジアムとは雰囲気が違っていた。2日後には国際試合があるのだという。機会とお金に余裕があれば、一度くらいヨーロッパのサッカーを見てみたい。

そこから少し歩いて見えてきたのが、ソフィアの象徴的建物であるアレクサンドル・ネフスキー大聖堂だ。バルカン半島最大の正教会の聖堂であり、世界でも第2の規模を誇る。その大きさと迫力は本当にすごい。屋根は金色で塗られ、屋根を見ると太陽が反射して眩しかった。中に入ってみると、とても薄暗い。外の光だけで教会内を照らしていた。フレスコ画はあまりはっきりと残っておらず、真っ黒になっていた。何かあったのだろうか。

教会は土地によって形が異なるので面白い。ローマのカトリック教会にはたくさんの彫刻が施されたり、大理石などの石が使われているのに、正教会の教会は彫刻はあまり使われていない。正教会では屋根がドーム状になっているものが多いが、ローマはそんなにドーム状になっているものは多くなかった。同じ宗教でも、土地や宗派よって教会の違いがあるのはおもしろく、見ていて飽きない。

この大聖堂周辺は、道路が黄色い石でできている。建物もヨーロッパ風でカラフルなものが多く、とてもロマンチックな気持ちにさせられた。

次に入ったのが博物館。国際学生証が使用でき、2レヴァ(約120円)で入場できた。ブルガリアは学生に優しい国なようだ。中には動物や昆虫、植物の標本が大量に展示されている。こんなにたくさんの標本が並ぶと不気味だ。生きていた時のままの姿で保存される動物たち。こんなにもたくさんの動物を集めるためにどれだけの動物を殺したのだろうか。なんだか悲しくなってくる博物館だった。

「ソフィア市場へ」
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午後6時頃となり、そろそろ夕食の買い出しに行こうと市場へ向かった。露天商がたくさん集まる市場は東欧に入るとどこにでもある。こうした露天商にある野菜や果物は安くておいしいので、私はとても助かるのだ。

最近自炊をしていなかたので、久し振りの買い出しである。牛肉は1kg単位で売られ、1kg7レヴァ(840円)。肉の塊150gで1レヴァ(約60円)で購入した。日本と比べると破格の値段である。

次に野菜市場に行き、トマトとナス、マッシュルームをひとつづつ購入。これで1レヴァ(約60円)。この店ににんにくが売られていなかったので、ほかの店でにんにくひとかけら売ってくれと頼むと、あまりにも安いからだろうか、タダでサービスしてくれた。なんとも気前のよいソフィア野菜市場である。最後に米を500g1.5レヴァ(約90円)で購入し、市場を後にした。

ヨーロッパのワインは安くてもおいしい。そんなことを耳にしたことがあったので、冒頭で述べた1.5ユーロワイン(約90円)を購入。ブルガリア産で、店の最安値ワインである。もう少し高いものの方が良かったかなと思ったが、ものは試しである。実際にはおいしく飲むことができた。

「宿の宿泊客」
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泊まったホステル:Sofia Guest House 10ユーロ(約1300円)
宿はドミトリーで、ベットは全て埋まっている。結構人気な宿のようだ。

部屋にはナイジェリア出身の黒人男と、冒頭で紹介したフランスで教師をしている英国人。そして、定年後世界中を2年かけて旅をする元気な英国人男や、体格がごつくてパーマをかけた長い髪をしたワイン造りをするニュージーランド人男などがいた。

ナイジェリア出身の男は、とてもフレンドリーで色々話しかけてくる。私が昼間この宿に入ったとき部屋にいて、昼間なのにもかかわらずウイスキーを飲みながら私に勧めてくる。ナイジェリアではこんなことが普通なのだろう。

定年後に2年間かけて世界を駆ける英国人。このブルガリアには3週間滞在する予定だという。人生を思いっきり楽しんでいる感じだ。私もこれからの人生思いっきり楽しんでいきたいものだ。
英国人は毎日欠かさずティータイムを取るものというイメージがあった私は、コーヒーを飲んでいるこの人に聞いてみたところ、
「毎日はとらないよ。時々とるだけ。」
私のイメージは偏見だったようだ。


「久々の日本人」
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私がキッチンで夕食を作っていると、アジア人のおじさんが現れた。そして、
「日本人?」
と日本語で私に聞いてきた。この旅久し振りの日本人である。この人も定年後に時々旅をしているようだ。以前は不動産業の仕事に従事していたそうだ。
「明日もこの宿に泊まろうと考えていたが、満室だってさ。今から他の宿に電話するんだけど、君ももし明日泊まりたいなら一緒にとってやろうか。」
私はもう一泊ぐらいソフィアに泊まろうと思っていTが、宿を移動するのは少々手間である。だが、おじさんが言うには、
「テントを持っているなら5ユーロで泊まれるところがあるよ。」
というので頼んでみることにした。

このおじさんは、宿にあった欧米で大人気の旅行ガイド「ロンリープラネット」を読んでその情報を仕入れたそうだ。情報を確認するために、フロントにロンリープラネットを貸してくれと頼むが、フロントは、
「もう一回みましたよね。この本は2回も盗まれたことがあるのでもう貸し出しはできません。」
と言う。するとおじさんとフロントの口論が始まった。
「他の宿じゃあ自由に読めるのになんでここは読めないんだ。厳しすぎるよ。」
「他の宿はそうかもしれませんが、私たちは2回も盗まれているのです。理解をお願いします。」
「いや、厳しすぎる。ちょっと見るだけじゃないか。」
口論は続く。最後には、
「わかったよ。これがおまえ達のビジネススタイルなんだよな。」
と怒って行ってしまった。なんだか後味が悪い。フロントは雇われ者の身であるようで、不用意に規則を破っておじさんにロンリープラネットを貸すことができなかった。だが、おじさんが怒っているのに対してフロントは怒ることなく一生懸命理解してもらおうとしている感じが良かった。ルールは厳し過ぎなのかもしれないが、そういったフロントの態度には好感が持てた。

だが後で、
「盗まれるのが心配だったら、このフロント近くで読むからそれならいいでしょ?」
と聞くと、
「ああ、それなら良いよ。」
と言う。そういう事は早く言って欲しいものである。
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タケノコ

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