8月17日 ルーマニア(5):シナヤ 「ブタペストへ」

高度2000mでの生活は、空気が澄んで景色もよい大自然のが広がり、とても心地が良いものだ。

今日は再び山頂付近に広がる草原を見て、シナヤにある城を見たあと、ハンガリーのブタペストへ向かう。

「起床」
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午前9時頃起床。このドミトリーには、ほかにハンガリーのカップルが泊っていたが、彼らはすでに出発したようだ。きっと御来光でも見に行ったのだろうか。だが、あいにく外は曇っていて、御来光が見えるような感じではなかった。

ホテルで朝食をとったのだが、朝食になりそうなメニューを頼むと、
「ノーノー!」
と宿の人が言う。どうやら全てのメニューをそろえているわけではないようだ。山小屋だからしょうがないといえばしょうがいない。

私はパン4切れ(0.4レイ×4)、ジャム(1レイ)、そしてお茶(3レイ)を頼んだ。※合計5.2レイ(約156円)。

朝ホテルでじっくりしたあと、山を再び少し歩いて宿を後にした。

「昼食」
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ロープウェイの乗り場には、おいしそうな家庭料理をつくるレストランがあった。メニューを見てみると、10レイ(約300円)の料理があった。聞くと、ルーマニアの伝統料理だというので早速食べてみることに。

出てきたのは、銀紙で包まれ、チーズがたっぷり入った料理。簡単にいえば、チーズフォンジュの中にトウモロコシをすりつぶしたものをたくさん入れたものである。

チーズの風味がとても強くくせのある味だが、私はおいしくいただけた。

「シナヤ市内観光」
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ロープウェイに乗って再び高度2000mの山から、山のふもと街シナヤへ向かった。ロープウェイの料金はシナヤ市街から山頂まで片道27レイ(約810円)と高額だったが、それだけの価値があった。

シナヤ市街に着くと空気が全く違う。今まで澄んでいた空気が少ししっとりとして、一気に暖かくなった。頂上は寒かったのでジャンパーを着ていたが、すぐに脱いだ。

駅に行ってブタペスト行きの電車を調べる。午後6時発と午後9時発の二本の電車があった。午前6時発の電車だと、朝5時に到着で早いので午後9時発の電車に乗りたかったのだが、残念ながら席は埋まっていた。仕方なく午後6時発の電車にのることにした。

まだ時間があったので、シナヤ市内を観光することにした。シナヤにはペレシ城というルーマニアの皇帝が避暑地のために作った城がある。城を見るのは好きなので、私はペレシ城へ向かうことにした。

市内からペレシ城までは片道20分程度で到着。行きで通った修道院の近くに城はあった。

城は2日前に訪れたドラキュラ伝説の城ブラン城よりも立派で細部にわたって装飾が施されていた。さすが皇帝の建物といったところであろうか。

だが、あまり電車まで時間がなかったので中には入らなかった。

「ブタペストへ」
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城を見たあと、夕食にピザとパンを購入して、ルーマニアのお金を少し残してユーロへ両替した。ブルガリアのお金をルーマニアで両替しようとした際、どこもブルガリアのお金を取り扱ってくれなかったのだ。ハンガリーでまたルーマニアのお金を両替できなかったらいやなので、ルーマニア国内ですべてユーロに両替した。

電車は定刻通り18時8分にシナヤ駅に到着。席は全席指定席で、人に尋ねながら自分の席を探した。

電車の席は個室の相席。相席の人々はとてもいい人たちばかりで、私が写真を見せるとさまざまなことを教えてくれた。これだから相席の個室は良い。

電車は夜を通してハンガリーの首都ブダペストへ向かう。到着予定時刻は午前5時だ。

タケノコ

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