9月10日 フランス(3)パリ:「ディズニーランドとオルセー美術館」


眠れる森の美女城

世界に5つあるディズニーランドのうちのひとつ、「ディズニーランド・パリ」。東京ディズニーランドの次、1992年に世界で4番目にできたディズニーランド。

当初「ユーロ(欧州)・ディズニーランド」と言われていたようだが、「ユーロ」といえば通貨のイメージが強いので改名したそうだ。ちなみに自分は知らなかったのだが、東京ディズニーランドも当初は「オリエンタル(東洋)・ディズニーランド」という名前だったようである。

ディズニーランド・パリは「ディズニー・ランド」と「ディズニー・スタジオ」の二つのテーマパークで構成されている。今回行ってきたのは「ディズニー・ランド」のみ。

一人でディズニーランドとはこの上ない寂しさである。だが、東京ディズニー・リゾートとどう違うのか、どんな場所か気になったので行ってしまった。

今日は平日で、ヨーロッパの夏休みがちょうど終わった頃。しかも曇りで若干雨がふりそうな天気。人が少ない条件が揃ったまさにディズニー日和であろう。待ち時間が30分を超えたものはない。

もう1か所出向いたのがオルセー美術館。パリの3大美術館のうちの一つだ。(※他ルーブル、国立近代美術館)今日は通常の営業時間が18時までのところ、21時45分まで延長しているので行った。この美術館には、ゴッホやルノワール、モネなどのあまりにも有名な絵画が多数展示されている美術館。

ゴッホやルノワールは好きなので、とっても楽しみだ。


「起床」
-----------------------------
今日はパリの巨大な国際空港、CDG(シャルル・ド・ゴール)空港にて起床。警備員に寝ているところをおこされてしまった。時刻は午前7時。ディズニーランドへ開園時間10時前に到着したかったので良い目覚ましとなった。

「駅でシャワー」
-----------------------------
CDG空港から電車でパリ北駅へ。この間は自分の持つ鉄道パスInterrail Global Passが使える。

パリ北駅にはシャワーが完備されている。他の西欧主要駅のシャワー料金は5ユーロ程(約650円)なのに、ここパリ北駅のシャワーは7ユーロ(約950円)もするのだ。7ユーロも払えばタオルが付いてくるはずだが、ここのシャワーはタオルも付いてこない。

隣の東駅にもシャワーがないか行ってみたが、そこにはシャワーがなかった。仕方がないので、7ユーロ支払ってパリ北駅のシャワーを浴びた。

「ディズニーランドへ」
-----------------------------

ディズニーランドへはRER(首都圏高速鉄道)A線で終点マルヌ・ラ・ヴァレ・シェシー駅へ。パリ北駅から40分程度で到着した。駅名の看板には「Disneyland Parc」とミッキーのマーク付きで書かれていた・
駅に到着したのは午前10時5分。シャワーをゆっくりと浴びすぎてしまったので、開園時間を少し過ぎてしまった。

チケットは事前にパリ北駅インフォメーションで購入済みなのでスムーズに行ける。料金は49ユーロ(約6500円)。入口をくぐり、ついに一人でディズニーランド・パリへ入場した。

「スペース・マウンテン・ミッション2」
-----------------------------


まず最初に向かったのが、Discovery Landにある「スペース・マウンテン・ミッション2」。スペースマウンテンといえば東京ディズニーランドにもあるのだが、ここのスペースマウンテンはパワー・アップしているというので、一番最初にここへダッシュで向かう。

建物は東京のものと違ってカラフル。屋根にはコースターが上がる装置が付いている。待ち時間は現在5分!ダッシュしたかいがあった。

コースター乗車。そして上へと登っていくのだが、途中で止まる。なんだと思っていたら、
「3,2…」
とカウントが始まって何だと思っていたその時に、コースターは猛烈な勢いでダッシュし、一気に上へと駆け上がった。東京のものと同じで、中は真っ暗。宇宙空間が再現され、色々な惑星が投影されている。その中をコースターは宙返りしたりして激しく突っ走った。回りが暗いだけに次にどんなものが来るかわからないのでスリルは増した。

スリル満点。ジェットコースター好きの自分はいきなり大満足である。

「バズライトイヤー Laser Blast」
-----------------------------

Buzz Lightyear Laser Blast

次に向かったのはBuzz Lightyear Laser Blast。このアトラクションは東京でもおなじみ。パリにもファーストパスがあり、スペースマウンテンミッション2に乗る前にこのアトラクションのファーストパスを取っておいたのですぐに入ることができた。

このアトラクションは東京のものと全く同じつくりである。違いがあるとすれば、バスライトイヤーがフランス語を話しているということ。日本で話すバスライトイヤーに慣れている自分にとっては少し面白かった。

「眠れる森の美女城」
-----------------------------
パリのお城はシンデレラ城ではなく、眠れる森の美女城である。日本のシンデレラ城と比べてポップなお城。城の屋根にあるミッキーのマークが良かった。

「カリブの海賊」
-----------------------------
東京にもあるビック・サンダー・マウンテンのファーストパスを取って次に向かったのはパイレーツ・オブ・カリビアン。インディ・ジョーンズのアトラクションに行きたかったのだが、残念ながら工事中だったのでこちらにやってきた。

待ち時間は約20分。このアトラクションは日本にあったかな。船に乗って海賊の生きざまを見るアトラクション。ロボットの動きがリアル。

「ビック・サンダー・マウンテン」
-----------------------------


次に向かったのが、先ほどファーストパスチケットをとったビック・サンダー・マウンテン。日本にも同名のアトラクションがある。コースターに乗ると地下に行き、島のコースへと進む。途中まであまりスリルがなかったのだが、最後に島を出るときの真っ暗なトンネルの中はとても楽しむことができた。

「ファントム・マナー」
-----------------------------


ファントム・マナーは東京でいうホンテッド・マンションにあたるアトラクション。待ち時間は20分程。

まず最初に出てくるのが壁がぐんぐん伸びる仕掛け。これは東京でもあるものだが、飾られている絵がヨーロッパ風になっていたように思う。全体的に出てくるロボットが多少違うが、だいたい東京と同じような構成だった。

「ポテチで昼食」
-----------------------------
今日の昼食はバーベキュー味のポテチ。ディズニーは昼食が高い。1000円以上出さなければまともなものが食べられなかった。自分はどこでも食べられるような食事に大きなお金をだすのが嫌いなので、ここは2.80ユーロ(約360円)のポテチで我慢することに。これでも十分高いが、自分のお腹はこれで十分だ。

「スター・ツアーズ」
-----------------------------
こちらのアトラクションも東京にあるものと同じ。東京ではさえない雰囲気が漂うアトラクションであるが、ここパリではファーストパスの対象になっている人気アトラクションである。やっぱり地域によってアトラクションの好みが違うのだろうか。
内容は全く同じだった。違いといえば、出てくるロボットがフランス語でしゃべっていることである。

「ダンス・ショー」
-----------------------------
スター・ツアーズからでると、外でダンス・ショーをやっていた。真中にいるスティッチが合図すると、ダンサーが踊り出す。ダンサーはとっても笑顔で楽しそうに踊り、回りの子供たちもノリノリである。

「イッツ・ア・スモールワールド」
-----------------------------
ファンタジーランドにある、東京にもあるアトラクション。完全にお子様向けのアトラクションだと思っていたが、ディズニーランドの公式HPの「Top 5 Atraction」にこのアトラクションが堂々と輝いているのだ。東京にあるものと同じであれば、自分にとってはびっくりである。待ち時間は15分。気になったので入ってみることにした。

入口にあるボートに乗って、水に浮かびながら「世界は狭い」の歌が色々な言語で流れる。もちろん日本語でも。何か違いがあるのかと思ったが、あまり日本のものと変わりはなかった。ディズニーに訪れる人に子供が多いからトップ5に入っているのだろう。

ただ、このアトラクションに一人で乗るのは少し恥ずかしかった。

「ピノキオの旅」
-----------------------------
ファンタジー・ランドにあるピーターパンの冒険のファーストパスを取ったが、まだそれまで時間がある。そこで近くにあったピノキオの旅のアトラクションに入った。

乗り物に乗ると、ストーリーの順序にしたがってキャラクターが出てくる。昔よくピノキオを見たので、このアトラクションはとっても懐かしい思いに浸らせてくれた。

「白雪姫と7人のこびと」
-----------------------------
次にその隣にあった白雪姫へ。このアトラクションも自分一人で入るのは恥ずかしかった。このアトラクションも確か東京にあったと思う。内容は同じ。

「再びダンス・ショー」
-----------------------------
眠れる森の城城でリズムの良い音楽が流れているので言ってみると、再びダンス・ショーが行われている。今はディズニーランドのダンスイベント最中だからだろう。

ミッキーをはじめ、ドナルドやグーフィーなどたくさんのディズニーキャラクターが楽しそうに踊っていた。近くにいた小さな少年が一人大きな声でダンスにノリノリだったのがかわいらしい。キャラクターでないダンサー達はピチピチの衣装を着ているのだが、男のダンサーが汗をかいて胸が透けて見えたのが気持ち悪かった。

「ピーターパン空の旅」
-----------------------------
ダンスを見終わった頃、ファーストパスの時間が迫ってきたのでピーターパンの冒険へ。このアトラクションは空飛ぶ船に乗って夜空を飛び、ピーターパンのストーリーを楽しむもの。内容は東京と同じである。ミニチュアの車のライトが動いていたりして、ディズニーらしく凝ったつくりをしている。それをみるのが楽しかった。

「メイン・ストリート・USA」
-----------------------------


この場所は東京のワールド・バザールに当たるところ。東京では屋根が付いているのだが、ここパリでは屋根が付いていない。

たくさんのディズニー・ランド・パリグッズが売られている。パリらしく、エッフェル塔と一緒になっているミッキーのイラストがかわいい。

「ディズニーランド・パリと東京ディズニーランド」
-----------------------------
最後に、自分が一番楽しかった「スペース・マウンテン・ミッション2」に20分待ちで乗った。やっぱりアトラクションはスリル満点なジェットコースターが一番である。2度目だったが十分に楽しめた。

スペース・マウンテン・ミッション2に乗った後、このディズニーランドを後にした。

ここで、1日ディズニーランド・パリにいて感じた東京ディズニーランドとの違い。
1.ゴミが東京より目立つ。東京ならばすぐに清掃員がゴミを拾うのだが、パリのディズニーではそのような姿は見えず、ゴミが落ちているのが目立った。
2.キャストがおしゃべりをしている。東京ならばアトラクションに乗って出発する際、キャストが笑顔で手を振って見送ってくれるのだが、ここパリではそんなことしてくれるキャストは稀だった。キャスト同士で楽しくおしゃべりしているので、それどころではないのだろう。そんな態度の違いに違和感があった。
3.パリの方が狭い。規模の面では東京の方が広い。

スペース・マウンテンは東京より好きだけど、総じて自分はパリより東京のディズニーランドの方が好きだ。


「オルセー美術館へ」
-----------------------------

オルセー美術館

ディズニーランドを後にして訪れたのがオルセー美術館。冒頭でも述べたとおり、自分はゴッホとルノワールが好きである。この美術館には二人の主要な作品が飾られているのでとっても楽しみだ。

入館したのは午後18時。料金は6ユーロ(約800円)。この前昼間に行った時はチケットを買うためにたくさんの人が並んでいたが、今日はとっても空いている。遅い時間帯は穴場なのかもしれない。

中に入って荷物を預ける。これは無料のサービスだ。日本語のパンフレットがあったので、それを手にし、中へと向かった。

自分は彫刻などの造形物より絵画が好き。彫刻ゾーンはあまり水に、絵画ゾーンばかり回った。

とはいっても自分はそんなに絵に詳しいわけではない。オーディオガイドを借りたりするとお金がかかってしまうので、まず売店でオルセー美術館のガイドブックを立ち読み。有名な観光地には大抵日本語のガイドブックが置かれているので、それを読んで絵の知識を深める。

そして絵を見て回った。ゴッホの作品は数点しかなかったが、やっぱりどれも良い。あの独特の筆遣いが好きなのだ。

ルノワール ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場

ルノワールの有名な作品、「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏場」は高校や中学の時に美術の教科書で見た以来だったが、やっぱり良い。あのふんわりとした感じ、そして暗い部分に青を使って顔などの色が明るい部分を強調しているところが良い。ほっぺた等にピンク色を多様し、絵に描かれている人の温かみが伝わってくるところもいい。

ルノワールの風景画も多数飾られていたが、ルノワールの作品ならば人の温かみが伝わってくる人物画の方が自分は好きである。

美術館に2時間半ほどじっくり絵画を鑑賞できて、とても満足した。美術館には日本人の姿がたくさんいてびっくり。パリの主要観光地には日本人の姿が多い。旅で出会う外国人によく、
「日本人はどこにでもいる。」
といわれるが、こんなに日本人の数がたくさんいるのを見る度に、そういわれても仕方がないと思えてくる。

「シャンゼリゼ大通りと凱旋門」
-----------------------------
凱旋門

オルセー美術館を後にし、次に向かったのがエッフェル塔に続くパリのシンボル、凱旋門。

ちょうど日が沈むころだったので、夕焼けと夜景の中にある凱旋門をこの目で見てみたかった。オルセー美術館から凱旋門までは歩いていったのだが、途中で目に入ってきた夕焼けが映るセーヌ川はとてもきれいだった。

凱旋門の前にはシャンゼリゼ大通りという、パリのおしゃれスポットがある。ルイ・ヴィトンの大型店があったり、自分にはあまり縁がない世界である。

シャンゼリゼ大通りを抜けると、そこにあるのは凱旋門。今まで見てきたルーマニアやベルギーの凱旋門と比べてサイズがとても大きい。この巨大な凱旋門から、昔から世界的な大国であるフランスの力強さを感じ取ることができた。

ちょうどお腹がすいてきたころだったが、このあたりには高級な店しかない。スーパーもあったが、それは高級スーパー。今日はディズニーランドに行くという贅沢をした自分にとっては縁のない場所である。仕方がないので、近くにあったマクドナルドでハンバーガーを2つ食べて夕食を済ませた。

「就寝」
-----------------------------
シャンゼリゼ大通りのそばに公園があったのでそこで寝ることに。寝袋にくるまって一夜を過ごした。

タケノコ

0 件のコメント:

コメントを投稿

Instagram