8月9日 マケドニア(2):スコピエ「マケドニアの首都」

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スコピエ市内の中心にある公園


スコピエ見どころ(詳細は後述)
・Minister Temple St. Kliment Ohridski
・旧市街
・城壁

スコピエはマケドニアの首都。

とても広々とした広場や通りが並び、市内の中心にはヴァルダル川が流れる。市内に隣接するMt. Vodnoには世界最大の十字架が建つ。高さは66mで、30km離れていても見えるのだとか。

街は川を隔てて旧市街と新市街に分かれ、旧市街にはアルバニア人のコミュニティーなどがあり、活気に満ちあふれていた。

何度か大きな地震にあったようで、最近は1966年に起きた。その後のスコピエ都市復興計画は、なんと東京都庁や代々木第一体育館、赤坂プリンスホテルなどを設計した有名建築家丹下健三によって行われたのだという。市内には古いが、たくさんのモダンな建物が並んでいるのはこの丹下の手によるものだろう。

ちなみにこのスコピエ出身者には、あの有名なマザー・テレサがいる。市内の中心部には真新しいマザー・テレサ博物館があり、彼女の功績を称えている。


マザーテレサ博物館

「バスターミナル泊」
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スコピエに到着したのは昨日の夜10時頃。オフリドからスコピエへは3時間程で到着した。

バスターミナルはとても新しかったので、宿を探すことなく私はそのままバスターミナルのベンチで寝た。やはり宿代が一番節約できるところだ。

「スコピエ市内へ」
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スコピエ市内。山の上にあるのが、世界最大の十字架。

朝6時頃起きた。この時間になってくるとバスターミナルの人の数が多くなるので、さすがにベンチから起きる。

荷物を一日10ディナール(約200円)でバスターミナルに預け、市内の散策に出た。

都市計画がしっかりされた都市のようで、まっすぐ伸びた道路が多い。道のまわりにある歩道のまわりには芝生が生え、道は広くとても開放感があった。

道を歩いていて見えてきたのが、Church of the Holy Mother of God Churchだ。この教会は戦争などの戦禍に遭ったようで2002年に再建されたもの。見た目はとても新しかった。

次に出たのがスコピエの露天商市場。どこの街にも露天商市場はあるものだ。特に首都の街はどこも活気づいている。このスコピエの露天商市場もそうだった。スコピエがコソボに近いせいか、コソボの露天商にあったようなものも売られていた。

「昼食」
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露天商市場の奥に入ると、トルコ風の街並みとなってきた。ここがスコピエ旧市街だろう。おいしそうなレストランがあったので入ってみることにした。

店員が英語を話すことができたので助かった。この周辺はアルバニア人のコミュニティとなっているようで、このレストランの従業員も、みんなアルバニア人だった。やっぱりアルバニア人は明るく元気で、とても人懐っこいようだ。アジア人である私が珍しいようで、一緒に写真を撮った。

料理は牛肉の煮物と炒めたライス、そしてサラダを注文して190ディナール(約380円)。ちょっと贅沢だったが、これだけ食べてこの値段はやはり安い。

「再ティラナ市内へ」
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アルバニア人のコミュニティーであろうこのエリアには、アルバニアの首都にあった、アルバニアの英雄、スカンデルベク像が建っていた。やはりアルバニア人は愛国心が強いからだろうか。

旧市街を抜けると、モスクを改造してつくった国立マケドニアギャラリーがある。ここでは国際学生証が使え、20ディナール(約40円)程で入ることができた。中にはモダンアートから宗教絵画まで多くの絵が飾られているのだが、正直なんだか物足りなかった。

「通りの靴磨き屋」
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私の前にいた客の靴を磨く靴磨き屋
ギャラリーを出て、大きな通りに出た時、靴磨き屋が通りで商売していた。私の靴は、さまざまなところを歩いたせいで見た目はボロボロである。もしも安かったらやってもらおうと思い、聞くと100ディナール(約200円)だという。そこまで悪い値段ではないので、靴を磨いてもらうことにした。靴磨き屋は丁寧に仕上げてくれ、靴は元通りピカピカである。トルコで修理してもらったり、色々思い入れのある靴。大切にしたい。






















「モダンなスコピエ新市街」
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Minister Temple St. Kliment Ohrids

スコピエを流れる川を掛ける「Stone Bridge」を渡り、私は新市街に入った。街には鉄筋コンクリートで建てられた、モダンなデザインをした建物がたくさんある。どこか代々木にある第一体育館と同質のデザインである。きっとこれらは丹下健三によって建てられたものだろう。

スコピエには大きな大聖堂がある。Minister Temple St. Kliment Ohridskといい、マケドニア正教会の教会だ。建物はとてもモダンなつくり。1972年にSlavko Brezovskiという人によって建てられたものだそうだ。中に入るととても薄暗く、天井に描かれているフレスコ画はもうあまり鮮明に残っていない。まだ建てられて35年ほどしか経っていないのに、なぜこんなにフレスコ画が消えてしまったのだろうか。だが、この巨大でモダンな造りの教会は私にとって初めてだ。見ていてとても面白かった。

「城壁のパーティー」
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城壁の上でパーティーをやるアルバニア人達

市内には、オスマントルコ時代に作られた大きな城壁が残っているので登ってみた。城壁には見張り台があり、その上に登ろうとしたとき、2人組みの男たちに声をかけられた。一緒に見張り台に上がると、ここで今からワインを飲むから一緒に飲まないかと誘ってきた。面白そうなのでワインをいただいた。

しばらくして彼らの仲間が集まってくる。彼らはアルバニア人のようで、週に一度くらいこうやって集まって飲むのだという。遺跡であるこの城壁の上で飲み会をやるとはなんとも自由なアルバニア人である。

彼らはバイクに興味があるらしく、一人の男はバイクを3台も所有していた。日本のバイクが一番だといってきて、別に自分が作っているわけではないがとても嬉しかった。

だが、私は彼らのやっていることに衝撃を受けた。なにやら枯れた葉っぱの塊を出して、たばこの中にあるたばこの葉と混ぜ、紙に包んでたばこのように吸っている。枯れた葉っぱの正体は「マリファナ」である。
「中国ではこれ吸ったら死刑だろ。この国では違法じゃないんだよ。」
そう言って私にも勧めてくる。水たばこ等にも挑戦し、好奇心旺盛な私だが、さすがにマリファナはやばい!そりゃ無理だと言って断った。

世界は広い…こんな当然のようにマリファナを吸っている人々を見かけることができることに、私は衝撃を受けた。

「スコピエの人々」
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そのあと国会議事堂やショッピングセンター等回った。だが、どこも人の数が少ない。市の中心を歩いても、あまり人が歩いていないのだ。ここはマケドニアの首都。なぜこんなに人が少ないのだろうか。

後で調べてみると、マケドニアは今夏期休暇中で、多くのスコピエに住む人々は、私が昨日言ったオフリドに行ってバカンスを楽しむのだといいう。なんと、夏場はスコピエの人口が10分の一に減り、オフリドの人口は10倍に膨れ上がるのだそうだ。

多くの国民がバカンスを楽しむマケドニア。日本では考えられないだろうが、こういったスローライフもまた良いかもしれない。

「ブルガリアへ」
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再び旧市街に向かい、夕食を食べた。昼にちょっと贅沢したので、今夜は60ディナール(約120円)のハンバーガー一つだけに留めた。

だが、食べている途中に大雨が降ってきた。傘を持っていないのでレストランで雨宿り。何も食べずに長時間レストランにいるのも難なので、葡萄酒のラキ(40ディナール:約85円)を頼んだ。とても強いお酒で、一気にたくさん飲むことはできなかった。

雨が上がり、バスターミナルに向かう。バスターミナルに預けた荷物を受け取り、午前0時発ブルガリア首都ソフィア行きのバスに乗って出発した。

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タケノコ

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