12月11日 モロッコ(1) カサブランカ・メクネス:「憧れのモロッコへ」


カサブランカ・ボヤ―ジュ駅

「モロッコは最高だよ。」
旅で出会った誰もが言う。

スペインからフェリーで行けるから、前回のヨーロッパ旅行で行こうと思っていたけど時間が足りなくて行けずにいた。

誰もが良い国というモロッコには憧れを持っていた。『Lonely Planet Africa版』には、モロッコにある都市マラケシュについて、
「かつてバックパッカ―天国と言われた場所。今でもその名は生きている。」

航空券代がかさんでしまうが、チュニジアにいる時こんなに近いのに行かない手はない。思い切って行くことにした。

「ロイヤル・エアー・モロッコ」
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チュニジアの首都チュニスから飛行機でモロッコ最大の空港があるカサブランカへ。

飛行機は、モロッコのナショナルフラッグであるロイヤル・エアー・モロッコを利用した。料金は往復で2万円程。

機内サービスは至って普通。昼食として出た機内食はライスとチキンがメインのもの。見た目、味と共にノーマルである。

制服がスーツなので従業員か乗客なのか見分けづらい。

「韓国と日本」
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隣には韓国人の男が一人。チュニジアで大企業の駐在員をしているそうだ。

企業の話や日本社会の事など、話題は尽きない。話していてとても楽しかった。日本のドラマや映画を良く見るそうで、韓国ではやっていることを教えてくれた。

「こんど映画『電車男』が韓国でリメイクされるんだよ。」

日本と韓国は地理的にはもちろん、文化的にも近づいてきている。

でも、まだ隔たりはあるようだ。

「日本の若者は日本と韓国の歴史についてどう思うんだ?」

突然このような質問をされた。韓国では日本人の歴史認識について不信感があるのだという。

「学校できちんと歴史を習ったし、過去に日本が韓国へ対して行ったことは悪いと考えている。その思いはみんな同じなんじゃないか。」

そう伝えると、
「そう。それならいいんだけどね。」

韓国と日本。これからもっともっとお互い近くなっていくだろう。だけどその前に、日本人が考えている以上に韓国人は歴史について真剣に考えている。そのことを、日本人は十分認識しなければいけない。


「砂漠へ」
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モロッコ中央部にはサハラ砂漠が広がっている。チュニジアにもサハラ砂漠は広がっていた。だが、モロッコの砂漠は違う。色は赤色で、チュニジアにあるものよりさらに大規模なものがあるという。

その砂漠で一晩過ごすツアーがあると聞いていた。どのモロッコ旅行者に会っても、
「砂漠ツアーは良かったよ。」
と評価は良好。これは行くしかない。

カサブランカ空港に到着し、そこから電車でメクネスへ向かい、深夜バスでリザーニに向かう。


整備されたモロッコの鉄道

電車はヨーロッパのように整備されたものだったけど、人で一杯。空港からカサブランカ中心の駅へ向かう電車の中は荷物と人でぎゅうぎゅう詰めだった。メクネスまで向かう電車は最新車両で驚いたけれど、良く停止したし、よく電灯が落ちて真っ暗になった。物が良くてもその環境はあまり良くない。


メクネス。ここから深夜バスへ砂漠の近くにある街、Rissaniへ

深夜バスは至って普通。車体は古くも新しくもないし、乗客もまばらだった。チュニジアで会った台湾人にモロッコの私営バスは環境が劣悪だと言っていたのを覚えていたが、自分の場合はそんなことなかった。

明日の砂漠へ向けてたっぷり休もう。

タケノコ

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