12月13日モロッコ(3) メッズーガ~マラケシュ:「モロッコ人の悪徳商売」

乗り合いタクシー。このおんぼろベンツに運転手合わせて7人乗る…

モロッコは旅行者の誰もが良いと言うだが、それと同じくらい、
「商売人には気をつけろ。」

エジプトやトルコ、ルーマニアなど今まで悪徳商売が多いと言われてきた国へと行ったが、今回の相手はかなり手強いようだ。一体どんな手口を使ってくるのか。

だが、このような悪徳商法が広がっている国に共通して言えるのが、観光客が多い発展途上国。ここモロッコも例外ではない。

彼らはまるで当然かのように金をだまし取ろうとする。彼らにとってみれば、「自分よりたくさんお金を持っているんだからすこしくらい分けてくれ」。生活レベルは自分達の想像する以上に違う場合がある。

しかし、だからと言って他人の金を巻き上げるのは良くない。ツアリストポリス等を導入し、罰則・警備を強化するなどして、国のため、観光客のために対策を練って欲しいものだ。


「モロッコ人の悪徳商売 File 1」
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通称「ドラえもん」。
少し太目の体型をしているからこう呼ばれている。砂漠の街へと向かう中継地リザーニに出没する。砂漠ツアー商売人。高額のコミッション(手数料)を請求してくる。日本人には日本語を交えて優しそうに話しかけてくる。

実際、自分もこのドラえもんに遭遇した。
「ここから往復タクシー代も込みで、700ディルハム!こっから砂漠街までタクシー代100ディルハムだ。安いよ。」
周りの兄ちゃんも同じように言う。

だが、砂漠ツアーは昨日の記事で紹介した通り、450ディルハムと350ディルハム。ここからのタクシーは、乗り合いタクシーを使えば20ディルハムで行ける。明らかに高額だ。

「満足しなかったらお金返すから。」
そんなことがあるはずがないし、嘘をつかれている時点で既に不満足である。

「モロッコ人の悪徳商売 File 2」
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リッザー二からマラケシュに向かう時。長距離バスで各都市をちょっとずつ訪れながらマラケシュへ向かう時だった。

乗り合いタクシー乗り場をさまよていると、一人の男が、
「バスのチケットかい?自分がバスチケット売り場の係員だよ。」
と言って声をかけてくる。自分はその時乗り合いタクシーで行くつもりだったので長距離バスには興味がないと不機嫌に突き放すと、
「その態度は失礼じゃないか。俺は君の役に立ちたかったんだよ。」

確かにそうだと思い、その時彼に謝った。


昼食を食べ、やっぱり長距離バスの方が良いと思ってバスチケット売り場へと向かう。すると先ほどの彼が再び現れた。

「チケット欲しいのかい?こっちだよ。」
そう言ってついていくと、カフェに案内された。
「ここでバスが来るまでまってな。チケットは今持ってくるから。」

バスチケット売り場はあるはずだ。なぜ自分はカフェで待たされ、向こうからわざわざチケットを持ってくるのか。いかにも怪しい。そう思って彼に、
「他のバス会社と比較してから買うことにするよ。」
と言ってその場を去った。

その後バスのチケット売り場に行くと、彼の言っていたチケット価格は2倍。完全にぼったくりだ。なんで自分は最初彼に謝ったのか。その偽善ぶりに腹が立つ。


だが、これらのことでもいちいち腹を立てていてはきりがない。これがモロッコスタンダードなのだ。

タケノコ

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