7月22日 イタリア(7):フィレンツェ~アンコーナ 「クロアチアへ」

「起床」
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昨日部屋にいたオーストリア人の女性2人は、朝早く出かけていった。起きたら部屋に私1人。今日はクロアチアに向かうこと以外特に予定がなかったので、ゆっくり朝をくつろいだ。

朝食は、昨日ミケランジェロ広場近くのスーパーで買ったフルーツジュースの残りと、プラムとバナナ(二つで約1ユーロ:130円)を食べた。

「フィレンツェ駅へ」
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今日はついに次の国クロアチアに向かう。当初の予定ではクロアチアは入っていなかったが、アドリア海の宝といわれ、世界遺産にも指定されているドブロクニクへどうしても行きたくなったのだ。

さらに、金銭的な面もある。イタリアは物価の高い国。同じユーロ圏であるギリシャもそこまで物価は安くなかった。とにかくユーロ圏を脱出し、物価の安い国に行って金銭的な負担をやわらげたかったこともあった。

フィレンツェから、クロアチア・スプリットまでのフェリーが出るアンコーナへは鈍行電車でなんと6時間もかかる。途中一度乗り換えが必要で、その乗り換え時間が約1時間半もかかるのだ。

バスも多分あるのだろうが、バスの停留所を探すのが面倒だし、電車でも十分フェリーの時間に間に合うので、電車でゆっくり行くことにした。

「電車でアンコーナへ」
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13時40分、電車は出発。乗り換え駅であるフィエナ駅へ向かう。電車は新型車両なのでとても快適だった。

窓を見ると、イタリアの山々が連なる渓谷。このたびであまり緑が生い茂る山を見たことがなかったので、バスじゃなくて電車にして良かった。

電車は2時間ほどでフィエナ駅に到着。それから1時間ほど待ってアンコーナへ出発する予定だったが、なんと20分程遅れたのだ。クロアチア行きのフェリーへ乗るのに、少し余裕がなくなったので困る。イタリアではこれくらいの遅れは普通なのだろうか。

アンコーナ行きの列車は少し年期の入ったものだった。イタリアの電車は1等と2等に分かれているのだが、なぜだか普段1等席の席が2等席のチケットでも座れるようになっていた。シートは3列シートで、とても広々として快適に思えた。しかし、そのうちになぜ2等席のチケットを持つ私がこの席に座れたのかがわかった。クーラーが壊れているようで、電車の窓がところどころ開いているのだ。だが、クーラーの効いていない電車は暑い。快適な広々とした空間と引き換えに暑さが私を襲った。これだったら普通の2等席に座ればよかったのかもしれない。

フィエナからアンコーナ間の車窓もまた良かった。途中、電車は海沿いを走るので、ずっと海を眺めることができたからだ。6時間も電車に時間を使ったが、眺める景色がどこも最高だったので、私はとても満足した。

「クロアチア行きのフェリー」
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アンコーナへは30分遅れて到着した。フェリーが出発するのは2時間15分後の午後21時。多分大丈夫だろうと思い、フェリー乗り場へ向かうバスを待つ。

バスが来るまでまだ時間が15分程あったので、料金の高いフェリーでの食事を避けるために近くにあったピザ屋へ向かう。アンコーナのピザは安く、マルゲリータ一切れ1.7ユーロ(221円)で購入することができた。

バス停に行くと、すでにバスが停車していたので急いで向かう。バスに入ると、チケットは車内でなく別に売店で買わなければならないと言う。私は急いでバスのチケット売り場へ向かった。

だがバスのチケット売り場はない。駅にあった、コーヒーの立ち飲み屋バール(Bar)に行って聞くと、このバールでチケットを販売しているのだという。1.10ユーロ(143円)支払って、私はフェリー乗り場行きのバスチケットを買った。

バスは私を含めて5人しか乗っていない。フェリーを利用する人は少ないのだろうか。バスは定刻通り、午後20時に出発した。

フェリー乗り場に到着すると、バスに同じく乗っていた夫婦にフェリーのチケット売り場はそこだと丁寧に教えてくれた。出発まで1時間を切っていた私は急いでいたので助かった。

切符売り場に行ってクロアチア・スプリット行きのフェリーチケットを頼む。バーリの港にあった同じフェリー会社の人は25ユーロ程で行けると言っていたので私は安くいけるものだと期待していた。しかし、係員に聞くと、なんと25ユーロ程度で行けるのは日曜日のみで、それ以外は54
ユーロ(7040円)もかかるのだという。確かに、私はバーリにいたとき適当に日曜日に出発すると告げていたのだが、まさか料金が日によってここまで違うとは思わなかった。休日ならばむしろ高くなる場合が多いような気がするが、このフェリー会社はどうやら日曜日に半額程度になるようだ。

この意外な出費に私は少々戸惑ったが、もうここまできてしまったからには行ってしまえと思い、クロアチア・スプリット行きのフェリーチケットを54ユーロ(内5ユーロ港使用税)で購入したのだ。

「クロアチア行きドブロクニク号出港」
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イタリア出国のパスポートチェックは非常に簡単に済んだ。パスポートにスタンプを押すだけである。なんの荷物検査もない。これで良いのかと思ったが、フェリー出発まで時間の迫っていた私は先を急いだ。

船の名前はドブロクニク号。船は定刻通り、イタリア・アンコーナを出発した。

ドブロクニク号はあまり新しい船ではなかった。は全て平いわけでなく、斜めに傾くところもある。紺色のカーペットと壁に覆われ、「インフォメーション」などの表示にはピンクのネオンで光る。なんだか一昔前のバーのような雰囲気である。

乗組員たちはインフォメーションの前に集まり、おしゃべりをしている。2人の女性乗組員は中年で、パーマをかけた長い黒髪をしている。化粧がきつく、やはり昔のバーのような雰囲気だ。クロアチアはこのような雰囲気の場所なのかと早くも感じさせられた。

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