7月25日 クロアチア(3):ドブロブニク「世界遺産の街」

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世界遺産:ドブロブニク旧市街 映画『紅の豚』のモデルだ。
「朝食付」
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起きたのは9時半。昨日荷物を持って長い間歩いていたので疲れ、つい長い間眠ってしまった。

このユースホステルは5クーナ(約100円)を追加すると、朝食付となる。運が良いと思って朝食付を選んだので、朝食を取ろうとしたが、なんと朝食の時間はもう終わっていたのだ!今までのホテルでの朝食付は、午前11時まで取ることができるところもあったのに、何とも早い朝食時間である。残念なことに朝食付は無駄となってしまった。

昨日大量に作ったパスタがあったので、チェックアウトの10時を過ぎていたのだが、レセプションにお願いしてキッチンの使用許可をもらった。

パスタはまだ大量にあった。温めて食べると、パスタは少しふやけてしまったが昨日よりおいしい。やはり煮たものは一晩寝かせた方がおいしい時が多い。

チェックアウト後も荷物を置かせてもらえるということなので、私は荷物をユースホステルに置いて街に出た。

「キャンプ場探し」
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ドブロブニクにはキャンプ場があると聞いた。宿泊費の高いここドブロブニク。テントもあるので、キャンプ場に行けばもっと安く済むのではないかと思い、キャンプ場を探すことにした。いつもなら電話で聞くところだが、クロアチアの公衆電話は見たところすべてテレフォンカードを購入しなければ使えない。コインが使えないのだ。そんなにクロアチアで電話しないのにテレフォンカードを買うのも難なので、私は直接行くことにした。

ユースホステルから近いと思っていたが、意外にも距離があり、30分程度かかった。窓口で聞くと、
「一人で一泊150クーナ(約3000円)です。」
キャンプ場なのにユースホステルより高い。物価の高い夏のドブロブニクである。

「ビーチへ」
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ドブロブニクのビーチ

キャンプ場にある地図を見ると、近くにビーチがあるということなので、ビーチへ行った。

ビーチは昨日行った場所とことなり、周りに崖があるわけでもなく、開放的なビーチだ。やはり砂ではなく小石のビーチだ。

海を見るとやはり入りたくなる。ちょうど水着を着ていたので、私は海へ入った。少々貴重品を持っていたので、浅場にしかいかなかったが、水は透き通るように奇麗だ。暑い中を歩いて汗を流していたので、冷たくて気持ちが良い。

そのあと20分ほど日向ぼっこしてビーチを去った。

「バスターミナルへ」
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ドブロブニクではやはり安い宿が見つからないので、もう少しこの場所に滞在したかったが、今日でドブロブニクを発つことにした。当初のルートから外れてドブロブニクに来た私は、まだそこまでルートを決めていなかったので、とりあえずバスターミナルに行き次のルートを決めることにした。

バスターミナルに向かう途中、フェリーターミナルがある。そこには10階建てのビルに匹敵するくらいの大きなフェリーが停泊していた。こんなに大きな船を見るのは初めてだ。こんな船に乗って旅をするのも良いが、私には贅沢すぎる旅だろう。

近くにスーパーマーケットがあったので、2時にもなったまだ何も食べていなかったので軽食を買うことにした。朝食べたパスタがまだお腹に残っていたので、2.5クーナ(50円)のヨーグルトと、2.5クーナ(50円)のチョコレートを購入して食べただけだ。

バスターミナルに行き、時刻表を見る。すると、今夜22時30分にボスニア・ヘルツェゴビナへ向かうバスがあった。

ボスニア・ヘルツェゴビナはクロアチアと同じくユーゴ紛争があった地域。バルカン半島内地の治安には詳しくなかったが、持ち合わせのパソコンを使って外務省のホームページを見ると、比較的治安は安定しているとのこと。

ただ、舗装されていない道路や、野原には地雷がある可能性があるという。どくろマークの標識があったら、そこが地雷地帯というサイン。正直地雷の存在にびっくりしたが、旅で出会った多くの旅行者がボスニア・ヘルツェゴビナにも行っていたので、大丈夫だと思っていくことにした。

最初は首都サラエボに行こうと思ったが、調べてみるとバスは途中、世界遺産のあるモスタルという街にも停まるというので、私はモスタルに行くことにした。

「日本人観光客の子供」
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バスは22時30分発だが、まだ午後3時頃。まだ時間がたっぷりあったので、私は再び世界遺産である旧市街へ向かうことにした。バスで行けるのだが、ドブロブニクのバスは10クーナ(約200円)と高い。少々長い距離だが、時間があったので歩いていくことにした。

ドブロブニクにはたくさんのスーパーがある。歩いて10分置きにスーパーがあったので、私は驚いた。経済的な旅行者の私には有難い。

旧市街に着くと、昨日と同じようにたくさんの観光客がいた。私と同じ日本人の姿も多い。子連れの家族もいるのだが、子供はせっかくドブロブニクに来ているのにも関わらず漫画や携帯ゲームをしている。海で遊ぶヨーロッパ観光客の子とは大違いだ。親はせっかくのドブロブニクを漫画や携帯ゲームで遊ぶ子供の世話に苦労しているようだった。

だが、昔の私も同じように漫画を読んでいたのかもしれない。そう思うと自分が恥ずかしくなってくる。

「世界遺産の街」
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世界遺産の街はたくさんの観光客で賑わっているが、狭い路地に入って奥に進むとその姿は少なくなる。私は観光地でない旧市街の姿を見ようと、狭い路地の中へ足を運んだ。

狭い路地に隣接する窓からはテレビの音が聞こえる。生活の場とプライベートの場の距離はほぼゼロだ。しかし、近所付き合いが良いのか、路地に椅子を置いて談笑するおばさんやおじさんの姿をよく目にした。挨拶をすると、笑顔で返してれる。とても和やかな雰囲気で気持ちが良い場所だった。

路地は迷路のようで、しばし行き止まりとなる。同じ道をぐるぐる回る時もあった。

ここドブロブニク旧市街もユーゴ紛争で大きな被害を受けたのだという。狭い路地の中には、その跡らしき廃墟があった。このような場所を見ると、私は平和な国に生まれ育って本当に幸せだと心から思うのだ。

旧市街を囲む城壁に登ることもできたが、料金が50クーナ(約1000円)かかったので諦めた。

夕食は旧市街にある小さな店でPanzerottoというものを購入。ハム、チーズ、トマト、オリーブとパプリカを挟んでパイ生地のようなもので挟んで揚げたもの。揚げ物だったが、そこまで脂っこくなく、おいしかった。

「バス乗車時の失敗」
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旧市街を十分堪能した後、私はボスニア・ヘルツェゴビナに向かうため、バスターミナルへ向かった。

正直もう一泊ドブロブニクでしたかったが、なにせ宿が安くない。バスターミナルにいるホテルの客引きに、もう一泊するのに良い値段はないかどうか聞いてみたが、やはりどこも200クーナ(4000円)、交渉しても135クーナ(2700円)ほどにしかならない。私はもう一泊することを諦めた。

バスは出発の22時30分の5分前に到着した。バスのチケットを見せ、バスの荷物置き場に荷物を置く時、9.80クーナ(約200円)請求された。もうクロアチアに来ないと思い、クーナを使い切っていた私は驚き、ユーロで払えないかと言ってもバスの係員は全く英語を話さないので通じない。幸運なことに後ろに日本人夫婦がいたので、ユーロとクーナを両替してもらえないか頼んだが、彼らも同じくクーナを使いはたしていたのだ。この時間両替所もやっていない。

残された道は、近くにある24時間のATMで、手数料210円を支払ってクーナを再び引き出すしかなかった。想定外の出費であった。

「ボスニア・ヘルツェゴビナへ」
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バスに乗って1時間半後くらいだろうか。国境付近でパスポートの提示を求められた。バスの中で入国手続きをしてくれたのでとても便利である。

バスの中はクーラーが強すぎてとても寒い。一緒に乗っていた日本人夫婦も寒いと言っている。バスの係員に言っても英語が全く通じないので、バス停車中に荷物置き場へ上着を取り、対処した。しかしそれでも少し寒い。

「モスタル:バスターミナルにて」
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ボスニア・ヘルツェゴビナ:バスターミナル。ここで寝た。

バスターミナルに到着したのは午前2時ごろ。私は再びバスターミナルで泊まるつもりだった。また誰か同じようなバックパッカ―がいるだろうから安心だと思ったが、今回も誰もいない。夜中のバスターミナルには私一人だ。

「この時間に空いている宿を知らないか?」
バスターミナルに寝るつもりの私にこう聞いてくるカップルのバックパッカ―もいたが、私が知らないと答えると、この時間に空いているホテルを探しに、暗い街へ歩いて行った。

私は一人、バスターミナルに寝た。しかしなかなか寝れない。しばらくすると、別のバスがやってきて客が降りる。寝ようとする私にたばこを持っていないかどうか聞いてきたが、ないと言うと残念そうに私の傍を離れた。そしてしばらくするとなにやら英語で話声が聞こえる。
「日本人の旅行者は世界中どこでもいるよ。彼らは危険なイラクなどにも行く。なぜだろうか。」
「きっと彼らは何か起こるのが好きなんだよ。」

こんなところで一人で寝る私に向けて言っているのだろうか。だが私がここで寝る理由はそんな立派な理由ではない。ただ宿代を節約したいだけだ。

タケノコ

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