7月7日 トルコ(8):パムッカレ 「真夏の雪景色:パムッカレ」

パムッカレ

「バス到着」
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バスは早朝5時に到着。イスタンブールからカッパドキアに来た時よりも移動時間は短い。荷物を出すと、ツアー会社の人が現れ、バンに乗り換えるように
言われる。デイビットとダイアナも同じツアーのようだ。朝早いので皆眠そうである。

バンはとてつもないスピードでホテルに向かう。途中、急な坂に差し掛かる時に宙に浮いた程。このとてつもないスピードで、私の眼は完全に覚めてしまった。

「ホテル到着」
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ホテルに到着した。しかし、なぜかホテルのドアは閉まって
いる。ツアー会社の人がドアをたたくと、ホテルの従業員が現れた。ツアー会社の人は、ホテルを閉めていたことに怒っている様子だ。

さらに、ホテルの部屋ですぐに休むことができると思っていたが、どうやら今ホテルの部屋は一杯なのだと言う。このツアー会社、そしてホテルは大丈夫なのか。私達はとりあえずホテルのロビーで寝ることになった。

1時間後、ツアー会社の人が別のホテルを手配したようだ。私とデイビットの二人は、別のホテル「」へ移動した。このホテル、プールもあるし、部屋はドーム(共同部屋)を頼んでいたのにも関わらず個室である。この旅行、初めての個室だ。エアコンもきちんと動くし、部屋にはシャワーやトイレも付いている。見た目も良い。バックパッカ―の私がこんなホテルに泊って良いのかと思ってしまう。

パムッカレのホテル Traverten otel
部屋を用意するのに少し時間がかかるというので、私

とデイビットは先に朝食をとることにした。レストランはホテルの屋上にあり、ビュッフェでトマト、キュウリ、オリーブなどたくさんの野菜が並ぶ。私はお腹が空いていたので、3皿分平らげた。食事を終えると、ホテルの従業員は私が食事を終えるのを待っていたかのように私のところへやってきて、
「部屋の準備が整ったので、こちらへどうぞ。」
と言ってきた。きちんとしたホテルのようだ。

部屋に入って、私はベットに倒れた。一人で泊まるのに、部屋にはベットが二つ、それも一つはダブルベットである。私は迷わずダブルベットを選び、そこでぐっすり寝た。バスの中であまり寝れなかったので疲れがひどく溜まっていたのだ。ツアー開始は11時30分。それまでまだ3時間くらい時間があった。

「パムッカレツアー開始」
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11時30分、ホテルの従業員がノックして私を起こしてくれた。少し早く起きてツアーの準備をしようと思っていたのだが、疲れが溜まっていたので、完全に熟睡してしまった。私は急いでホテルのロビーに向かったが、そこには聖書を読むデイビットがいるだけだった。どうやらツアーのバスはまだ来ないようだ。私は再び部屋に戻り、ツアーのために身支度をした。

午後12時にバスはホテルに到着し、ツアーは開始した。今回のツアーガイドはいやに命令口調のガイドである。ツアーガイドの口調を聞き、デイビットもなんだか微妙な顔をしていた。

「ランチタイム」
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ツアー開始直後、すでにお昼時だったのでいきなりランチタイムだ。

ランチは私の好きなビュッフェ。いつもよりたくさんの種類の料理がならんでいる。チキンやビーフ、そしてポテトや煮豆、サラダは10種類ほど用意され、デザートも豊富だった。

私はお腹が空いていたのでたくさん皿に盛ったのだが、どうも食欲がいつもより湧かない。まだ少し疲れがたまっていたのだ。

私とデイビットは、南アフリカ人のカップルと一緒に食べることになった。南アフリカ人の彼らは世界の様々な国に行き、仕事して住んでいるようである。オーストラリアや、ニュージーランド、イギリスなど様々だ。私もそんな生活をしてみたいものだ。

「パムッカレへ」
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食事を終えた後に向かったのは、パムッカレ。パムッカレは、湧き出てくる地下水に含まれる石灰からできた真白な石灰棚な広がる美しい場所。石灰棚には地下水が流れ、水が溜まり、青く色づく。白と青のコントラストがとても奇麗で、まさに自然の奇跡だ。

石灰棚に溜まる水へは水着を着て入ることができたが、私はあいにくホテルに水着を置いてきたので入ることができなかった。

今回のツアーには日本人がいなかったが、中国人や韓国人がいた。韓国人の女性に話しかけられ、話してみると、彼女も一人旅をしていて、イタリアからギリシャに入り、トルコに来たのだとか。私と全く逆のルートを行っている。韓国ではファッションデザイナーをしており、年に2,3回日本にも訪れるという。ただ、彼女いわく、韓国では日本の新型インフルエンザのニュースが度々報道されているので、今は行く人が少ないそうだ。日本のインフルエンザ事情は海外でも有名なようだ。

バムッカレは石灰棚だけではない。石灰棚の近くに広がる遺跡もまた良かった。高校でやった世界史で習ったポリス(都市)が昔この場所にあったそうだ。遺跡には、大きなマーケットの跡、劇場跡、浴場やトイレの跡などが広がる。まだトルコなのにすでにギリシャに来たような気分にさせられた。パムッカレはギリシャに近いので、きっと昔ギリシャ人はこの土地に住んでいたのだろう。ガイドの話を100%理解できない私は、その場凌ぎとして、想像することによって欠けている部分を補うのである。そして後でガイドブックやインターネットで想像が正しいか正しくないか確認するのだ。

ツアーに参加したころから疲れがどうしても癒えない。どうやら私は風邪をひいているようだ。昨日全く寝れず、疲れが溜まったことが大きいようだ。しかし、ここでダウンしたらせっかくのパムッカレツアーが台無しになってしまう。そう思い、私は耐えた。

ツアー最後の1時間は自由行動だ。私は博物館(入館料:3TL(210円))に入り時間を潰した。そしてまだ時間があったのでデイビットと日陰で世間話をしていた。

集合時間の4時になって、私たちはバスに戻った。しかし、デイビットはバスに戻ってすぐに再びバスを出た。約25分後、デイビットはダイアナと一緒にやってきた。どうやらダイアナも私と同じく調子が悪いらしく、デイビットは彼女の看病をしていたのだ。優しいデイビットである。

「ホテル到着」
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バスはホテルに到着し、私のみを降ろした。デイビットとダイアナは今日私とは違う場所エフェスに移動する。長い間一緒にいたので、別れるのは少し寂しい。また会えるといいな。

ホテルに到着し、レセプションの人は私の事を覚えていなかったらしく、私が
「103号室の鍵を下さい。」
と言っても戸惑っているのだ。朝会ったばかりなのに。英語が話せる他の従業員を呼んでもらい、やっと鍵をもらうことができた。
「ごめんなさい、忘れていたよ。」
おいおい。せっかく良いホテルで気に入っていたのに残念である。

部屋に入って、私は再びすぐにベットに横たわった。私は本当に風邪をひいているようだ。体はだるく、息も熱い。ホテルにあるプールに入ってからだをリフレッシュさせようと思っていたが、この体では無理だ。私は持参したパブロンを飲んで、じっくり体を休めることにした。


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タケノコ

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